家庭用ミシンのお話です。



家庭用ミシンと一口に言っても、いろんな種類があって、いろいろなくせや特徴があります。

中には、ニット生地を縫うのに、まったく苦労しないというミシンもあるし、

とても高いミシンなのに、ニット生地が縫いにくくて・・・というミシンもあります。



私が家庭用ミシンでニット生地を縫っていて思う

ニット生地に向くミシンの条件をあげさせていただきます。



これがすべてで絶対、というわけではないので、あくまでも一ユーザーの意見として

参考程度にしていただけるとありがたいです。



まず、

1.押さえの圧を変えられるもの

 よく伸びるニット生地を縫う際、押さえの圧を弱くすると、

 ビロビロと伸びてしまうことを緩和できます。



2.針が上下する際の横ブレが少ないもの

 これはプロのミシン屋さんじゃないとなかなかわかりにくいことらしいのですが、

 できるだけ、針の上下運動の際の横ぶれが少ないものを選んで下さい。

 横ブレが大きいミシンだと、よく伸びる生地や薄い生地を縫う際に、

 生地が針穴に落ち込んで最悪の場合生地に穴が開いてしまうことがあります。



3.全回転釜採用のもの

 これはニット生地を縫う際だけではないのですが、

 沢山縫うようになると無茶したり何かの拍子だったりに針が折れてしまうことがあります。

 水平釜採用のミシンだと、釜の裏側に折れた針の先が入り込むと、

 釜に傷が付いてしまうことが多く、

 その時点で縫製続行が不可能になってしまうことがあります。

 針が折れるたびに修理に出さなくちゃいけないという悲しいことにもなりかねません。



 また、全回転釜のものは、モーターに負担が少ないので、

 針折れや、その他のトラブルのときにも、タイミング(※)がずれにくいという特性があります。



※タイミングずれとは、針が上下するタイミングと、釜がガチャガチャ動くタイミングのことを言います。

何か無茶な力が働いたり針が折れた拍子などに、このタイミングがずれてしまって、上糸と下糸が上手にか
み合わなくなってしまうことがあります。





ミシンは決して安いものではないので、買うときは衝動買いはせずに、じっくりと検討してから買って下さいね。

オークションなどで良い機種を安くゲットするのもとっても有効で素敵な方法だと思います。

通信販売だったら、一般的な店頭販売の40%〜50%オフくらいで買えるところも多いので、

安い商品ではないので、この値引率はものすごい金額になります。



ただ、ミシンはトラブルになってしまったときに自分で簡単に治すことのできるものではないので、

メンテナンスでお付き合いできる先もみつけておいたほうが無難だと思います。



まずは、自分が欲しい機能をしっかりと見極め、

その機能を網羅しているミシンを探してください。





この記事はオガワタカミ個人の主観のお話ですので、あくまでも参考程度に考えていただけると幸いです。

ミシンはソーイングのパートナーですので、

「今の機種が壊れたら次はどんなのがいいかな?」という風に、

長い目でいろいろ検討しながら、本当に満足のいくミシンに出会っていただきたいと思います。