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天竺を縫う

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天竺生地は、生地端が巻くので、初心者さんにとっては扱いにくい、厄介な生地です。
でも、Ｔシャツやカットソーとして、一番良く使われるのは天竺生地だったりします。

天竺の持つ、独特の風合いとか雰囲気が、やっぱり可愛くて良いんですよね。
スムースやほかの生地では、なかなかこの雰囲気が出ないんです。

そこで、苦手を避けて通るのではなく、苦手を克服する方向で、ちょっとだけがんばってみましょう。


天竺の一番いやなところは、やっぱり「巻く」ということでしょう。
まず裁断のときは、巻きの強い部分の裁断は避けたほうがいいでしょう。
上級者さんくらいになると、巻いている部分も無理やりこじ開けて裁断したりもしますが・・・

裁断が済んだ生地を縫う際は、伸ばさないように気をつけながら縫いましょう。
天竺生地は、引っ張れば引っ張るほどどんどん巻いていきます。
また、裁断して時間が経つとある程度巻いてきますので、
裁断したら一気に仕上げるのもコツのひとつです。

裁断したら、型紙から離さないように、縫うそのときまではそのままでそっと放置しておきます。
さぁ縫いますよ、という段になったら、引っ張らないように気をつけながら一気にだ〜っと縫ってください。

すそなどの処理をする場合などで、どうしても何度も触らなくちゃいけない状況になって
巻いてきてしまったら、すかさず「しつけ」をかけてください。

巻きと格闘してイライラしながら縫うよりも、
一手間｢しつけ」をかけることで、このイライラがびっくりするほど緩和されます。
結果的には仕上がり時間が早かった、なんてこともあります。